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BLOG吉野農産の活動日誌!

掘ってからが本番。里いもの鮮度を守る知恵。

里いもの保存と出荷の工夫

収穫したての里いもは、実はとてもデリケートです。土の中にいるときは湿度と温度が安定していますが、掘り上げた瞬間から乾燥や傷みに弱くなります。そのため、農場ではまず泥を落としすぎないように注意します。土が自然の保護膜となり、水分の蒸発を防いでくれるのです。

保存の理想温度はおよそ10℃前後。寒すぎると凍って傷み、暑すぎると芽が出たりカビが生えたりします。風通しのよい倉庫で、通気性のあるネットやコンテナに入れて保管します。特に冬場は、温度変化が激しい場所を避けるのがポイントです。

出荷時には、表面の泥を軽く払い、見た目を整えながらも乾燥させすぎないよう配慮します。出荷先によってはサイズをそろえたり、子いも・親いもを分けたりと、用途に応じた選別も行います。こうした一手間が、食卓での「おいしい!」につながるのです。

手をかけ、守りながら届ける里いも。農家の工夫と自然の力が合わさって、今日も食卓に秋のぬくもりを運んでいます。

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