最近の食生活
最近の食生活には大きな変化がある。物価高騰により、家庭では節約と健康の両立が求められるようになった。安価で栄養価の高いもやし、豆腐、鶏むね肉などが食卓に並ぶ機会が増え、工夫次第で満足感のある食事が成立する。発酵食品や食物繊維を意識した“腸活”も浸透し、体調管理の一環として取り入れる人が多くなっている。一方、仕事や家事に追われる日常の中で、自炊のハードルが上がり、中食や冷凍食品への依存も進行中。調理の手間は省けるが、栄養の偏りや孤食による心身の影響が懸念される。食事の品数も減り、簡素化が当たり前になりつつある。これからの食生活には、経済性だけでなく、健康への配慮や“誰とどう食べるか”という視点も必要。限られた条件の中で、食の価値をどう守っていくかが問われている。